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前期のリーダーのみなさんに任命書をお渡ししました!

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 本日(12日),全校集会にて,令和3年度の前期学級役員を任命しました。
 (学級役員名簿につきましては,“ひいらぎ5月号”をご覧ください。)
 
 東中最後の一年であるがゆえに,任命書を受け取る学級役員の皆さんの瞳には,『東中を,自分の学級をよりよくしていこう』という「志」が宿っていました。

 学級役員任命に続き,校長講話では,「桜」をテーマにしたお話をしました。概要は,以下のとおりです。

 「桜染め」…白い布をあの桜の花の「淡いピンク色」に染め上げるもの。材料は,もちろん桜。では,その「淡いピンク色」に染め上げるためには「桜」のどの部分を材料として使うと思いますか。
 実は,いくらあのきれいなピンク色の花びらをいくらかき集めて煮詰めてみても,決してピンク色は出ないのだそうです。実は,あの茶色っぽい,黒っぽい,ごつごつした幹の皮や小さな枝を煮詰めていくと,あのきれいなピンク色が出てくるのだそうです。しかも,そのピンク色は一年中どの季節でもとれるわけではなく,桜の花が咲く直前の頃に限られるのだそうです。
 まるでそれは,間もなく花となって咲きいでようとする桜の木が,花びらだけでなく,根っこも,幹も,枝も,全て含めた木全体で懸命になって,あの美しい花びらになろうとするようにも思えます。桜は全身で春のピンク色に色づいていて,花びらはほんの先端だけ姿を出したものに過ぎないのです。
 私はその話を聞いて,なんとも人間によく似ているなと感じました。この話を人間に例えてみる,私たちの言葉や振る舞い,着ている服,顔つき等というものは,花びらにあたります。いくら美しい言葉を使っても,きれいに化粧して,きれいに着飾っても,かっこいい振る舞いをしても,根っこや幹や樹皮が美しくなければ…つまり私たち自分自身の内面が美しくなければ,みんな「にせもの」のなんです。本当の美しさではないのです。
 美しい自分になるためには,こうした表面だけを取り繕うのではなく,自分自身という人間の全体を美しくする努力が必要だということです。