東中では,食育の一環として,技術・家庭の時間に郷土料理の調理を取り上げています。
講師として,安部なか様をお迎えし,郷土料理の由来,意義,大切さ等について学んでいます。
3回目は,1年生。「板台餅(ばんだいもち)」の調理実習に臨みました。
以下は,講師・安部先生の資料より引用したものです。
【板台餅】
嫁ぐことは女の幸せ,嫁いで子供が授かり,その家になじんでこそ幸福というもの,そのような教えの中で働き手として嫁いだ時代のお嫁さんは,一日中休み無く田・畑で働き,家に帰れば家事や子育て…と気疲れの毎日。年に一度里帰りできる日をとても楽しみに働いたものでした。
その嬉しい里帰りの日,疲れて帰ってくる娘になんとか餅を食べさせてやりたい…餅米を使わないで餅を作る手立てはないだろうか…そうだ!…母親は炊いたご飯を布にくるみ,板台の上で叩きつけて伸ばし,叩いては伸ばすことを繰り返します。帰ってくる娘を思い,何度も何度も繰り返します。そのうちご飯は練られて餅のようになったではありませんか…母親は,娘に精がつく(疲れがとれて元気になる)から,早く食べてみろと勧めます…母の気持ちが嬉しい娘は,喜んで涙をこぼしながら食べた,ということです。
上記「言い伝え」に思いを馳せながら,試食させていただきました。とても美味しかったです。ありがとうございました。
2020/11/26 12:58
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投稿者:東中学校管理者