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脚下照顧(きゃっかしょうこ)

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 脚下照顧…「きゃっかしょうこ」と読みます。禅系の寺院でよく見かける言葉です。
「足下を見なさい」から転じて「履き物をそろえましょう」と標語的に使われています。
 しかし,真意はもっと深いところにあります。脚下とは自分の足下。自分の足下を顧(かえり)みるとは「我が身」や「我が心」を振り返れ,自分が今どのような立場にいるか,よく見極めて事に当たれと言うことです。

 永平寺の開祖(曹洞宗の開祖)である道元禅師は,日々の修行の中に「履物を揃える」という行為を組み込んでいました。履物を揃えることは「自分自身を見つめる」「自分の行いを振り返る」ということにつながると考えていたのでしょう。つまり…「履物がちらかっていると心が乱れている。揃っていれば心が落ち着いている」ということです。

 さて,上の写真は,3年生の下駄箱です。上履きが入れるべきところ(下駄箱の上段)にきちんと入っています。この状態は,おそらく臨時休業に入る前の4月21日(火)の下校時に整えられたものだと推測できます。
 「心が落ち着いている」3年生の行動に,誰もいない昇降口で,思わず『さすがは3年生!!』と声に出してしまいました。

 玄関(昇降口)を見れば,その家(学校)のレベルや生活態度がよく分かるといいます。玄関(昇降口)は家(学校)の顔です。これからもぜひ「脚下照顧」を心がけてください。

 最後に,長野県にある円福寺のご住職が記された「詩」を紹介して終わります。

   はきものをそろえると 心もそろう
   心がそろうと はきものがそろう
   ぬぐときにそろえておくと はくときに心がみだれない
   だれかが みだしておいたら だまってそろえておいてあげよう
   そうすればきっと  世の中の人の心もそろうでしょう