東日本大震災から9年
186,096人。皆さんこの人数は何を示しているか想像つきますか?
実は、震災前の福島県の人口から今現在(2月1日現在)の人口を引いた人数です。ということは9年間で18万6千人以上の人々が福島県からいなくなったことになります。また9年経った今でも4万1千人以上の方々が県内外に避難しているそうです。私の知り合いの先生で奥さんや子どもが他県に避難しており、震災で受けた恐怖心が強いためいまだに避難先から戻ってくることが困難な人もいます。
そんな中、JR常磐線が今月14日に全線開通、双葉町・大熊町・富岡町(帰還困難区域)の先行解除範囲と立ち入規制区域緩和区域が発表されました。これは非常に喜ばしいニュースで復興が徐々に進んでいるように見えますが、この3町の住民の方々は避難生活が長かったため避難解除されても、実際戻ると答えた方は半分にも満たなかったようです。この理由として考えられるのは、今の生活が落ち着き始めており戻るのがおっくう・戻っても働くところがない・学校が整備されていない・インフラが不十分などがあげられます。
猪苗代町は、目に見える被害こそ甚大なものはありませんでしたから、同じ福島県といっても浜通りの人々と会津の人々では東日本大震災の受け取り方も違うかもしれません。しかし共通して言えることは、被害の大小の差こそあれ福島県の復興の担い手は皆さん若い世代だと言うことです。9年前といえば当時幼稚園児で記憶にあまりないかもしれませんが、未曾有の災害があったことを心に刻み福島県復興のため何ができるか考えて欲しいと思います。今でも復興のため頑張っている人々が数多くいます。
この東日本大震災を風化させないために・・・・・
最後に、思いだけでもいいので本日午後2時46分に黙祷を捧げましょう。
3月11日 午前8時 校長 小杉一浩