本校の水環境学習の一環として、一昨年度まで「湖心観察会」が行われていました。
これは、猪苗代湖の湖心(最深の位置)の位置まで、遊覧船で行き、その場所で水質検査を行う活動でした。
ところが、昨年、猪苗代湖の遊覧船が廃止となり、その代わりの活動として、今年度は、「猪苗代湖観察会」として湖岸を一周する活動を行いました。
初めに、町内小平潟地区を訪れ、小平潟天満宮、野口英世博士の父親の生家跡地、猪苗代兼載の石碑、小平潟天満宮の跡地にある梅の古木を見学しました。
続いて訪れたのは、国道49号線沿いの安積疎水上戸取り入れ口です。
駐車場でバスから降り、講師の鬼多見先生から安積疎水の内容や、ルートなどの説明をいただきました。
そのあと、湖岸沿いを少し歩いて、旧レストランLAGO付近にある大きなポンプの様子などを観察しました。
次は、エゾヒノキ群の観察に、浜路浜を訪れました。
車窓から見る、しばらく続くエゾエノキの並木は大変壮観でした。
(写真で紹介できないのが残念です)
猪苗代湖も、ちょうど翁島の対岸のあたりまでやってきました。
バスは、少し細い道へと進路を進めます。
くねくね道の途中でバスを停め、美しい磐梯山の景観を楽しみました。
※磐梯山がとても遠くに見えました。
※座頭市ころばしと呼ばれている所だそうです。
中ノ沢地区の屏風岩より鬼沼に行く坂道にあり、ちょうど一番高い所だそうです。
湖岸一周の猪苗代湖観察会も、後半になります。
猪苗代湖の南端のあたりに、鬼沼というワンド(湾処)があります。
ワンドというのは、河川構造物などに囲まれて池のようになった地形のことです。
ここは一面に水生植物が生え、珍しい鳥なども見られるそうです。
鬼沼から青松ヶ浜までは、湖岸沿いを歩きます。
湖の美しさに驚き、「魚がいた」とのぞき込む子どももたくさんいました。
追記
鬼沼から青松が浜に向かう途中に、「藩領境の松」がありました。
かつて、会津藩と二本松藩の境だったとのことです。
※ 現在は植え替えられた小さな松になっていました。
国道294号線から崎川浜方面に向かいます。
崎川浜からは湖岸沿いの道路に戻ります。崎川浜を過ぎたあたりから、道幅も一層狭まり、山を登るようにバスは進みます。
バスの中では、熟睡している子どもの姿もちらほら・・・
そうしているううちに、海向山に到着。
路肩にバスを停めて猪苗代湖を望むと、これから訪れる材木山方面が見えました。
とても美しい湖岸線です。
中田浜を通り過ぎると、会津若松市笹山地区に到着です。
湖岸沿いにエゾエノキの巨木群やシナノキ、ハルニレなどが見られました。
子どもたち4、5人がかりでも抱えられないような、本当に大きなエゾエノキが並んでいます。
こちらは、会津若松市の方の私有地だとのことで、事前に講師の鬼多見賢先生から見学の連絡を入れておいていただき、今回の見学となりました。