8月17日(木)晴れ。午後4時30分の気温は24度。今日は、ちょっとだけ夏らしさを感じました。
さて、昨日の「油分け算」の解答です。
① 10リットルの容器に10リットル油が入っています。(最初の段階)
7リットルの容器には、油は0リットル。
3リットルの容器にも油は、0リットル。
② 10リットルの容器の油を、7リットルの容器に入るだけ入れます。
すると・・・
10リットルの容器には、3リットルの油
7リットルの容器には、7リットルの油
3リットルの容器には、0リットルの油 となります。
③ 7リットルの容器の油を、3リットルの容器に目一杯入れます。
すると・・・
10リットルの容器には、3リットルの油
7リットルの容器には、4リットルの油
3リットルの容器には、3リットルの油 となります。
④ 3リットルの容器に入っている油を10リットルの容器に戻し、さらに空になった3リットルの容器に7リットルの容器に入っている油を目一杯入れます。すると・・・
10リットルの容器には、6リットルの油
7リットルの容器には、1リットルの油
3リットルの容器には、3リットルの油 となります
⑤ 次に、3リットルの容器に入っている油を10リットルの容器に戻し、さらに7リットルの容器に入っている1リットルの油を3リットルの 容器に入れます。すると・・・
10リットルの容器には、9リットルの油
7リットルの容器には、0リットルの油
3リットルの容器には、1リットルの油 となります。
⑥ さて、いよいよ大詰めです。10リットルの容器に入っている油を、7リットルの容器に、目一杯いれます。そして、7リットルの容器に入っ ている油を3リットルの容器に目一杯入れると・・・・
10リットルの容器には、2リットルの油
7リットルの容器には、5リットルの油
3リットルの容器には、3リットルの油 となります。
※3リットルの容器には、既に1リットル入っていたので新たに入れることができるのは、2リットルとなります。だから、7リットルの容器には、5リットル残ると言うわけです。
⑦ この段階で、7リットルの容器に入っている油の量が5リットルになりました。最後に3リットルの容器に入っている油を10リットルの容器に移せば・・・これで・・・
10リットルの容器には、5リットルの油
7リットルの容器には、5リットルの油
3リットルの容器には、0リットルの油 となり、
10リットルの油を5リットルずつに分けることができました。
江戸時代~明治にかけて、こういった算数、数学の問題をゲーム感覚でやっていた人がたくさんいました。「どうだ!私のこの問題が解けるか?」「ようし!解いてやろう! この方法でどうだ!」 人々は、算数・数学の難しい問題を考えて、それを、板に書き、神社に奉納しました。問題が解けるとまた、喜んで板に書き奉納しました。これを「算額(さんがく)」と言います。猪苗代町の小平潟天満宮には、佐久間庸軒という有名な数学者が奉納した算額が今も残されています。
佐久間庸軒(さくま ようけん)
江戸時代後期から明治時代にかけ活やくした和算(わさん)【日本独自(どくじ)の数学】学者で、おさない頃から父の影響(えいきょう)を受け算学を勉強し、17歳で『当用算法(とうようさんぽう)』という本を書きました。江戸時代末期には、三春藩の藩校(はんこう)【学校】「明徳堂(めいとくどう)」で先生をしていました。
明治時代に入り県の職員(しょくいん)となり測量(そくりょう)を行っていましたが、自分だけが国のために働(はたら)くより、算学を教えて多くの人が国のためになるよう、生まれた石森【旧船引町】にもどり、塾(じゅく)を開き、農民を中心に2,000人の弟子に教えました。
(うつくしま電子辞典より)