1月10日(水)雪。午前11時の気温は-2度。昨日の夕方から雪が降り続いています。かなりの積雪です。吹き付ける雪で全く前が見えないような事もあり、通学、通勤には細心の注意が必要です。
さて、今日は、小正月行事のだんご差しをしようと思い立ちました。 2校時目がおわり、全学年の子ども達にだんごを丸めてもらいました。15分の休み時間に、それぞれ色毎に分担して手際よく丸めました。
1年生・・黄色 2年生・・・赤 3年生・・緑 4年生・・白 5年生・・白 6年生・・・白とオレンジ(赤と黄色の食紅を混ぜました。)
だんごを丸めている時、長谷川先生が、おばあちゃんの話をして下さいました。長谷川先生のおばあちゃんは、だんご差しの時、だんごを丸くまるめるだけでなく、狐の形を作って、その狐に稲穂をくわえさせて飾ったり、スズメの形を作って飾ったりしたそうです。そう言えば・・・猪苗代の湊志田地区では、餅で白ヘビを作って飾っていました。みんな、沢山作物が獲れるように、幸せになれるようにという願いを込めて行っているのでしょう。
だんごさしには、豊作や家内安全、豊かな生活をという願いが込められています。翁島小学校の子供達が安全に生活できますように、そして、たくさん良いことがあるようにと言う願いを込めて行うこととしました。
みず木は赤味(あかみ)を帯び、枝先が太くその先に新芽がついています。その芽を欠いてだんごをさします。これを、茶の間に飾ると赤い木の枝と、あざやかできれいな色とりどりのふなせんべいやだんごで、まるで花が咲いたように美しく感じられます。子供たちはとても喜びます。 昔は、もち米のくだけ米を、お餅にして食べてもあまりおいしくないために、だんごにして団子さしで飾り、はずしただんごをいろりのホドの火(オキ)を火箸(ひばし)でかきあげ、そこにだんごを並べて焼けるのを待って食べました。表面はこんがりと香ばしく、中はやわらかく子供はおやつなどに喜んで食べました。今は、油で揚げて砂糖をまぶして食べたりもします。あまくておいしいと、今の子供たちも喜んで食べます。
今は食べ物の豊かな時代です。でも昔は、農家の方が一生懸命つくられたお米を、たとえくだけたお米でも捨てることなくほんとうに大切に食べてきたことがわかります。昔の人々の知恵やその心を大切にして、これらの行事が色褪(あ)せることなく次の世代に受け継がれ伝えられたら素晴らしいと思います。
さて、子ども達が丸めただんごは、茹でて、お昼休みにみんなでみず木に差したいと思います。
そして、昼休みまでに、丸めただんごをゆであげ、みんなでみず木に差しました。みず木の枝の新芽を欠いて、枝をとがらせてから差しました。みず木の枝はとても柔らかく、新芽を欠くのも難しかったようです。丸めただんごは、全て差しました。きれいな餅花が咲きました。今年もいいことがたくさんありそうです。