8月12日(日)晴れ。午前8時の気温は19度。日中は暑いですが、朝夕は随分過ごしやすくなりました。立秋が過ぎ、間違いなく季節は秋へと向かっているようです。
さて、今日は、算額について書きます。算額とは、神社やお寺に奉納した数学の絵馬や額のことです。数学の問題が解けたことを人々は神や仏に感謝し、この算額を奉納しました。中には難問や問題だけを絵馬に書いて答えなしで奉納する者も現われました。そして、その問題を見た人は、一生懸命に解答を考え、算額にしてまた奉納したのです。この風習は江戸時代中頃から始まり、現在全国に1,000近くの算額が残っています。この算額に書かれた数学は、和算と呼ばれる江戸時代に生まれた日本独自の数学です。
私が、この算額に興味を持つようになったのは、前任校である船引町の小学校に勤務していた時です。学校近くの神社には、算額が奉納されている神社が複数ありました。なぜかというと、隣接する三春町に佐久間庸軒(さくまようけん)という和算の学者がいたからです。佐久間庸軒、どんな人かというと・・・【江戸時代後期から明治時代にかけ活躍した学者で、幼い頃から父の影響を受け算学を勉強し、17歳で『当用算法(とうようさんぽう)』という本を書きました。江戸時代末期には、三春藩の藩校「明徳堂(めいとくどう)」で先生をしていました。明治時代に入り県の職員となり測量を行っていましたが、自分だけが国のために働(はたら)くより、算学を教えて多くの人が国のためになるよう、生まれた石森【旧船引町】にもどり、塾を開き、農民を中心に2,000人の弟子に教えました。(うつくしま電子事典より)】
この庸軒やその弟子たちが、地元をはじめ各地の神社やお寺に、算額を奉納していたのです。
算額についてもう少し書きます。
学問の神様、菅原道真が祀られた猪苗代町の小平潟天満宮には、毎年受験シーズンになると多くの受験生が合格祈願に訪れます。
この小平潟天満宮には、前の記事に掲載した佐久間庸軒とその門人による算額が奉納されています。この神社にふさわしい奉納品だと思いませんか。(小平潟天満宮と算額については、以前も記載したことがあります。)
算額について分かったところで、日本独自の数学、和算に挑戦してみましょう!! まずは、簡単な所から・・・。
鶴と亀が合わせて32頭います。それぞれの足の和は94になるとき、鶴と亀は何頭ずついるでしょうか?(鶴は足2本、亀は足4本です)
ヒント:全部鶴だと仮定すると足は何本になるでしょう。
解答はのちほど・・・
続いて。。。第2問です。
Aさんは、は毎日10km歩き、Bさんは毎日15km歩きます。
Aさんが出発して3日後にBさんが追いかけました。
Aさんに追いつくのはそれから何日後のことでしょうか?
解答は後ほど・・・・
ヒント:それぞれの速さの差はいくらでしょうか
4年生のヘチマの棚です。たくさん花が咲いていますが、ほとんど雄花ばかり。ようく観察して・・・ようやく雌花を見つけました。雌花は、花びらの下にふくらみがあります。