本校の水環境学習の一環として、一昨年度まで「湖心観察会」が行われていました。
これは、猪苗代湖の湖心(最深の位置)の位置まで、遊覧船で行き、その場所で水質検査を行う活動でした。
ところが、昨年、猪苗代湖の遊覧船が廃止となり、その代わりの活動として、今年度は、「猪苗代湖観察会」として湖岸を一周する活動を行いました。
初めに、町内小平潟地区を訪れ、小平潟天満宮、野口英世博士の父親の生家跡地、猪苗代兼載の石碑、小平潟天満宮の跡地にある梅の古木を見学しました。
本日6月1日、水環境学習の「湖岸クリーン作戦」を行いました。
1・2年生は、三城潟地区の東側を長田方面に向かい、3・4年生は、三城潟地区の西側の三ツ和と呼ばれる地区で活動しました。
伝統ある翁島小学校の水環境学習に取り組み始めたばかりの1・2年生は、先生が持つ自分たちよりも大きなサイズの袋に、火ばさみで拾ったごみを丁寧に入れ、猪苗代湖の周辺をきれいにすることができました。
3・4年生は、三城潟浜周辺からクリーン活動を開始。東に向かって活動を行いました。
こちらは、湖岸に流れ着いたごみや不法に投棄されたと思われるようなごみを回収し、そのあと水環境センターに向かいました。
5・6年生は、学区の西側にある蟹沢浜で活動を行い、湖岸に流れ着いた木くず等のごみを中心に回収しました。
3・4年生は、活動の途中で、自分たちが長い年月をかけてきれいにしてきた湖岸に、以前はいなかったエビやシジミが戻ってきたことを目の当たりにして大変驚いていました。改めて、翁島小学校の活動が猪苗代湖を浄化していることを、再確認し、これから一年かけて活動していく大きな目標を持つことができました。
5年生の水環境学習2回目の実地調査として、鬼多見賢先生指導のもと、三城潟での水質調査を実施してきました。学校から徒歩で15分ほどのところで水質検査を行いました。また、場所を移動し、5,6人ずつボートに乗り、猪苗代湖水の水深数メートル辺りの水質を調べました。昨年度に比べ、水質は、若干良くなってきているもののまだまだ透明度が低く、今後も継続して水質改善に取り組んでいくことの大切さを感じました。
18日(木)5,6時間目に5年生の森林環境学習の実地調査として、鬼多見賢先生指導のもと、長浜と上戸浜での水質調査を実施してきました。学校からバスで最初の調査地長浜へ行き、水質検査を行いました。東風のため波があり、多少濁った水ではありましたが、pHや透視度などを測定しました。その後は、前川や上戸浜に移動し、前川では水生昆虫を網で捕って観察したり、上戸浜では、水質検査やストーンアートの材料にする石を探したりして楽しく活動することができました。
本来であれば5月にオリエンテーションを実施するはずでしたが、臨時休業のために1ヶ月遅れのスタートとなった水環境学習は、2日(火)に本校家庭科室において行われました。
翁島小学校の特別非常勤講師である鬼多見賢先生の指導のもと、オリエンテーションを行いました。3,4年生は川に棲息するカワゲラやカゲロウなどの水生生物についての学習を行いました。5,6年生は湖水に棲息する様々な種類の魚についてプロジェクターを使いながら詳しく教えていただきました。また、6年生は、5時間目と6時間目にも水環境センターへ移動し、ヒシ工作などの活動も行いました。
22日、学びいなにて「猪苗代湖子ども交流会2019」が行われました。
これは、正式には「水環境保全フォーラム&猪苗代湖子ども交流会2019」という事業名で、「猪苗代湖及び裏磐梯湖沼群流域に住んでいる者、流域に関わる者、また、次世代を担う子どもたちなど幅広い世代の水環境保全に関わる情報の共有、意識の高揚を図り、流域における水環境保全活動を推進することを目的に行われている」ものです。
翁島小学校は長い年月をかけて猪苗代湖の水質向上を目指し、活動を行っています。その成果の発表を毎年この機会に行っています。今年度も、5年生の子どもたちが堂々と成果を発表してきました。
猪苗代湖の水質保全に携わる学校として、翁島小学校以外に会津若松市の湊小学校、郡山市の湖南小中学校のみなさんも参加しており、それぞれに一年間の成果を発表しました。
子どもたちの発表の後には、郡山女子大学家政学部の准教授、影山志保先生の講演「猪苗代湖の水と私たちの生活」を聴くことができ、大変実りある一日となりました。
先日お伝えした、椎茸栽培キットの本日の様子をお伝えします。
連休が明けて、かさも開き、しっかりとした椎茸のかたちになってきました。
翁島小学校の名物となった「きのこ栽培」。
今年度も、冬期間の森林環境学習として、校長室前の廊下にお目見えしました。
今年は、椎茸の栽培キット6セットが、プラスチックの大きなドーム状の入れ物に入っており、下の方までしっかりと観察できるようになっています。
もうすでに、たくさんの椎茸が育ち始めており、日に日に大きくなっていく様子が分かります。
日本で、戦国時代に椎茸は栽培が不可能であったにも関わらず、料理には欠かせない物であり、非常に高価でした。(松茸よりも!)
時代が移り変わり、江戸時代の後期にようやく椎茸の栽培が開始され、20世紀になってはじめて、栽培方法が確立されたもので、それまでは大変貴重な食材だったとのことです。
現在になり、こうして椎茸の成長を間近に見ることができるなど、とてもよい体験なのではないでしょうか。
今日の午前中、5年生が湖水の水質検査を行いました。
検査場所は、学区内でもある長浜の砂浜と前川が上戸浜に流れ込む辺りと、上戸浜でした。
はじめに、長浜を訪れ観察するとごみがかなり落ちており、こどもたちはごみ拾いから活動を開始しました。その後水質を検査すると、ごみが落ちていたにもかかわらず、水質はかなりよく透視度も大変よい結果となりました。
次に、前川に移動し、網などで水生生物を捕獲観察しました。以前は「イトヨ」がよく見られたということでしたが、今日は残念ながら見ることができず、代わりに川エビがたくさん観察できました。
そこから上戸浜へ徒歩で移動すると、湖は凪いで大変美しく、こどもたちから「すごい!きれい!」「遠くの海に来たみたい」といった言葉が聞かれました。
こちらでも水質検査を行いましたが、こちらも水質は大変よく、透視度、COD(化学的酸素要求量)、pH(水素イオン濃度)、DO(溶存酸素量)などで水道水に負けないくらい(もしかしたら水道水以上?)の検査結果を得ることができました。
猪苗代湖の湖水はとてもきれいなことも分かり、上戸浜では水切りをしたり、魚探しをしたり、きれいな石を拾ったりして楽しい時間を過ごすこともできました。
今回拾ってきた石は、後日、石のクラフト作りに使われる予定です。
少し肌寒い空のもと、予定どおり猪苗代湖岸クリーン作戦が行われました。
1・2年生は、野口英世記念館、水環境センター周辺へ向かい、学校へ戻るコースで。
3年生は、サイクルセンター から サイクリングロードを東へ向かうコースで。
4年生は、三城潟浜を中心に行い、その後水環境センターへ
5・6年生は、翁沢方面へバスで向かい、翁島マリーナ周辺の清掃活動を。
それぞれの場所で、たくさんのごみを回収し、猪苗代湖の環境保全に一役買いました。また、今回回収されたごみは、町の企画財務課の協力を得て処分されます。
ご参加いただいた保護者のみなさま、青少年交流の家のみなさま本当にありがとうございました。
7日の2・3・4校時に、5年生の水環境学習(湖水の水質調査)が行われました。
今回の調査は、翁島小学校から一番近い三城潟浜周辺で行われ、ヨシが生い茂る周辺の水質と猪苗代湖岸から沖合に少し出たところの水質の比較をしました。
内容は、COD(科学的酸素要求量)、DO(溶存酸素量)、透視度、pH(水素イオン濃度)、水温等の調査で、沖合の水が大変きれいであることが分かりました。
例年秋に、翁島小学校では湖岸のヨシ狩りを行っています。ヨシを刈ることで砂浜を取り戻し、湖水の水質汚濁を防ぐことができると言います。今まで行ってきたそれらの活動の、効果が上がっていることが分かりました。
「これまでの水環境学習が、猪苗代湖の水質向上に役立っていると考えるとうれしい」との言葉が聞かれた、今日の活動でした。
10日(金)午後から、6年生が水環境センターに出向き、早速水環境についての学習をしてきました。
そこでは、アサザなど湖面の植物について説明を受け、湖水を浄化する働きのある植物や枯れてくさることにより湖水を汚してしまう植物などについてもお話がありました。
後半は、そのヒシの有効活用でもある「ヒシ工作」に取り組み、思い思いの作品を仕上げることができました。
翁島小学校が平成13年度から取り組んでおり、今年度で19年目を迎える総合的な学習の時間の「水環境学習」が今年度も始まります。
5月10日には、総合的な学習の時間に主体的に取り組めるように、特別非常勤講師の鬼多見賢先生をお迎えして「水環境学習」のねらいや内容の確認をするオリエンテーションを行いました。
まず、3校時目に、3・4年生が「森林と川のつながり」について学習しました。
内容は、身近な川に住む生物(水生生物から見る川の汚れ具合の調べ方など)でした。
また、4校時目には、5・6年生が「水質と湖岸の動植物」について学習しました。
こちらの内容は、猪苗代湖の現状や湖岸の植物の種類と植物による影響や役割(今年度はそれらと白鳥のかかわりについて白鳥メインで)のお話がありました。子どもたちは、大変集中してお話を聞くことができました。
今年度、総合的な学習の時間の内容として、水環境は各学年で以下のように計画されています。
3年生…「湖と森林の関係」9月には宿泊学習で交流の家で研修をします。
4年生…「森林から湖に注ぐ河川」河川の水質調査・水生生物調査など
5年生…「猪苗代湖の現状」湖岸観察・湖水の水質調査・ヨシ刈り・外部への発信
6年生…「猪苗代湖の浄化」(未来に向けて) アサザの移植・種採集、栽培
4年間かけて、森林と河川、湖水との関係をしっかりと理解し、外部に現状を発信したり、未来の湖水のためにできることを学習したりしています。今年度も、保護者の皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
全国各地で桜の開花宣言が出されました。2,3日前まで校舎裏で姿を見せていた白鳥は、北に渡ったのでしょうか、姿が見えません。今年は、春の訪れが幾分早いようです。
冬の間、取り替えなかった翁島水族館の水槽の水を何日かに分けて交換しました。魚たちはみんな元気、今年も寒い冬を越すことができました。気持ちよさそうに泳いでいます。
本校の水環境学習の様子が本で紹介されました。
本の名前は、「浄水場・清掃工場を知ろう①『浄水場』」(あかね書房)定価(本体3,000円+税)です。本日、この本の製作を行った株式会社「童夢」様より寄贈いただきました。ありがとうございました。
内容は、子ども達が猪苗代湖の水質調査やクリーン作戦を行っている様子を写した写真が掲載されているほか、以下のような文章が添えられています。
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全国の市区町村では、水源を守り。水道水を大切に使うための工夫をしているところがあります。皆さんの住んでいる地域や学校には、どんな取り組みがあるか調べてみましょう!
事例1
福島県の猪苗代町の翁島小学校では、周辺地域の水源である猪苗代湖についての環境学習に取り組んでいます。
猪苗代湖の自然を守る会の鬼多見様より白鳥の観察記録結果が送られてきましたので転載します。記録によると、2月25日現在、猪苗代湖にいるオオハクチョウ、コハクチョウの数は合わせて3078羽だそうです。
本校が長年取り組んできている「水環境学習」の様子が、図鑑に掲載されることになりました。図鑑の名前は、『浄水場(シリーズタイトル:浄水場・清掃工場を知ろう)』(あかね書房発行)です。順調に作業が進めば、4月1日には、発行される予定だそうです。この図鑑の編集者は、会津若松市出身の方で、メールで事務連絡を行っている内に、次のようなメッセージもいただきました。
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【追伸】 余談ですが、私は会津若松出身で、小学生のころは家族でよく猪苗代湖へ出かけ、泳いだりキャンプをしたりしました。猪苗代湖の環境学習を長年続けていらっしゃる貴校の取り組みを陰ながら応援させていただきます。
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自分たちが行っている活動を認め、応援して下さる方がいるというのはとても嬉しい事です。これからも自信と誇りを持って頑張って行きましょう。
12月28日(金)、猪苗代湖の自然を守る会の鬼多見様より白鳥の定時定点観測結果のデータをいただきましたので転載します。
それによると、現在猪苗代湖には、以下の数の白鳥たちが来ているそうです。
コハクチョウ (成鳥)756羽(幼鳥)91羽 計847羽
オオハクチョウ(成鳥)137羽(幼鳥) 7羽 計144羽
累計991羽
マガン103羽
詳しくは・・・いただいたデータを添付しますのでご覧下さい。
11月19日(月)午前9時の天気は曇り。気温は6度。今週末は、いよいよ平年並みの寒さがやって来る予報です。特に金曜日は、雪も予想されています。
さて、写真は、「猪苗代湖子ども交流会2018in会津若松市」が終わってバスに乗り込む前に撮影した写真です。みんなほっとした表情で写っています。これまで、子ども達を指導して下さった鬼多見さんも発表会に来て下さいました。おまけに、がんばったと言うことで、おやつまでいただきました。ありがとうございました。
子ども達の発表の後は、アクアマリンいなわしろカワセミ水族館チームリーダーの平澤桂氏による「学ぼう!身近にいる水生昆虫」と題した講演がありました。スライドや実物の水生昆虫を見せていただきました。とても興味深い講演でした。