6月30日(土)晴れ後曇り。午後1時44分の気温は29度。現在雷が鳴り雨も降ってきました。今日で6月も終わりです。
さて、昨日29日(金)におこなった4年生の川の水質調査の様子を掲載します。昨日調査した場所は、「綿場の塘」と「高橋川」です。
「綿場の塘」は、町営牧場にある湧き水で、磐梯山に降った雨が7年から10年かけて地下水となり湧き出たものです。ここが翁島の水源です。高橋川は、「たなべの湯」の裏を流れている川です。事前の学習をしっかり行ったということもあり、子供達は意欲的に取り組んでいました。そして、とても良い学習になりました。子供達のノートを掲載します。また、調査結果を添付いたします。
☆今日の調査でわかったこと
◎綿場の塘の方が水温は低く、COD、DO、透視度のどれも高橋川より結果が良かったです。高橋川は、生物が沢山いました。(Y.Tさん)
◎高橋川の方が生き物が沢山いて、綿場の塘は、CODが0.5だったので水がきれいで、高橋川は、CODが3だったので少しよごれた水でした。(K.Yさん)
◎高橋川は、きれいな川だとわかりました。(S.Kさん)
◎高橋川の水は、少し汚れていて、綿場の塘の水は、きれいでおいしかったです。(K.Gさん)
◎綿場の塘は、きれいな水だと思います。高橋川もヤゴやカワゲラがいたのできれいな水だと思いまいた。(A.Rさん)
◎綿場の塘はきれいな水で高橋川は、少し汚れた水で、両方とも、プールの水より冷たかった。(N.Aさん)
◎綿場の塘は、きれいな水で高橋川は、少しだけ汚れた水だということが分かりました。(H.Sさん)
◎水は、綿場の塘はきれいで、高橋川は、すこしきれいでした。理由はCODや透視度が綿場の塘の方がよかったからです。あと、生き物は高橋川と綿場の塘の両方とも同じ種類の虫がいて、高橋川が綿場の塘より少し多くいました。(I.Tさん)
◎綿場の塘は水温14.7度、透視度(130cm)、COD(0.5)、DO(13.7)は、高橋川よりきれいでした。(Y.Hさん)
☆学習感想(「わ」「き」「た」「つ」)
◎綿場の塘、高橋川以外にもいろんな川に行ってみたいと思いました。(N.Aさん)
◎カワゲラやヤゴも実際に見たら「こんなかんじなんだ」と思いながら楽しくできました。(S.Kさん)
◎気づいたことは、綿場の塘の方がきれいで、高橋川は、少しきれいな水だということがわかりました。(K.Yさん)
◎わかったことは、綿場の塘の方がきれいで、高橋川は、綿場の塘よりは汚かったです。気づいたことは、COD、DO、透視度どれも綿場の塘の結果の方がよかったと思います。田んぼや畑などでだんだん汚れていく事が分かりました。(Y.Tさん)
◎わかったことは、綿場の塘から緑の村の釣り堀に流れる水路がありました。(Y.Hさん)
◎湧き水が飲めたし、生き物をいろいろ採れてよかったし、どういう生き物がいるかわかってよかったです。他の生き物も捕まえたいです。(I.Tさん)
◎生物はあんまりとれなかったけれど、DOやCODをちゃんとメモして二つの川の水質が詳しくわかりました。(H.Sさん)
◎初めて見る生き物がいたり、植物が生えていたりしたのでびっくりしました。(A.Rさん)
◎実験や川の調査で分かったことを次に生かしたいです。(K.Gさん)
3~6年の子ども達が湖畔クリーン作戦の最後に集合したサイクルセンターは今年も黄色い花畑に囲まれていました。たんぽぽに似ているけどひょろひょろとした植物。昨年は名前も知りませんでした。この植物の名前は「ブタナ」。外来の植物で自然に増えているようです。これだけたくさん生えているととてもきれいです。何本か持ち帰り飾ることにしました。
作業後、3~6年生は、湖畔のサイクリングセンターに集合!
ゴミもこんなに集まりました。お疲れ様でした。ご指導、ご協力いただいたみなさん、ありがとうございました。
☆5年生が、クリーン作戦を行い気づいた事や分かった事を書きましたので紹介します。
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◎三城潟浜で、ゴミ拾いをしました。道にも小さなプラスチックのゴミが落ちていました。(中略)その他、洗剤のからやなんと電話までありました。ペットボトルや空き缶、発砲スチロールなどもたくさんありました。自転車まで捨ててありました。その自転車は、何十年も前に捨てられた物だと思います。なぜなら、サドルなどが取れていたからです。ポイ捨てはしないで猪苗代湖をきれいにしたいです。
◎ゴミが至る所に落ちていて、時々臭かった。(中略)さびボロの自転車などが落ちているし、危ないガラスの破片や茶わんなども落ちていた。燃えないゴミより燃えるゴミの方がはるかに多かった。もっときれいにしたい!!
◎三城潟浜、草の所はゴミが埋まっていたりしたが、湖に近づけば近づくほどゴミはなくなっていった。石垣のある付近には自転車やたばこ、ビニールの端などが落ちていた。草の近くにはヘビの抜け殻を発見!ヘビがどこにいるか分からないと危険なので、草などがない砂浜になってほしいです。(中略)ゴミを捨てる人は、人の目が届かない場所に捨てているのだなと思った。私は、きれいな湖に入りたい。「ここで捨てちゃダメだ。持ち帰ろう!」人々がそう思えば猪苗代湖を日本一にできるだろう。
◎三城潟浜を掃除したところ、たばこ、カン、ペットボトルが多く見られた。自転車などの粗大ゴミもあった。よく見ると、水が濁っていたり、ワカメのような物もあった。
◎三城潟近くでゴミを拾って行くと大きなゴミがありました。他にも、周りには小さなゴミがありました。大きなゴミは土に埋まっていました。小さなゴミも次第に土に埋まってしまうと思い、きちんと拾いました。これからも土に埋まっている大きなゴミなど、みんなで協力して拾って行きたいです。
◎ゴミを捨てた人は、自分しか捨てていないから汚くならないだろうと思っているけれど、100人でゴミを一つずつ捨てたらゴミは100個になるから捨てないようにして欲しい。みんなで猪苗代湖の水質日本一を取り戻したい。
◎三城潟浜は、ゴミがいっぱいあった。みんなが「自分は1つしかゴミを捨てないからいいだろう」と思っていると、それを100人がやってしまうとゴミは100になってしまう。
◎三城潟には、昔の自転車が捨ててあったり、農家で使うような袋も捨ててありました。ゴミで多かったのはペットボトルでした。他にも発砲スチロールなど軽い物もあった。これは、どこからか飛んでできたのではないかと思いました。
◎ヨシとか草とか生えている所は、蛇や虫などがいて危険なのでゴミは拾えなかったけれど、他の場所にもゴミはいっぱいあった。そして、自転車があったのと蛇の抜け殻があったのにはびっくりした。もっとゴミを拾ったりして猪苗代湖を水質日本一にしたい。
◎三城潟はとてもゴミが多い。自転車も捨てられていた。ゴミを捨ててしまうのは、家で捨てないで川に捨てたり、食べ歩き、飲み歩きするからだと思います。なので、きちんと家で分別してリサイクルに出したりするように呼びかけたい。
◎捨ててある物はペットボトルが多かった。三城潟にはたくさんゴミがあり自転車もあった。ゴミが捨ててある場所は、大きいビニールや発泡スチロールなどのたくさんのゴミが捨ててあり、それだけたくさんの人がゴミを捨てていることが分かった。
◎三城潟はとてもゴミが多かった。(中略)最後に鬼多見先生がおっしゃったように、ゴミを捨てたりしないで、たくさん拾って猪苗代湖を水質日本一にしたいです。
1,2年生もみんなで協力して、分担場所のゴミ拾いをがんばりました。
燃えるゴミ、燃えないゴミに分けていっぱい拾いましたね。
6月12日(火)午前9時30分、スキー乾燥小屋の前で出発式。猪苗代の自然を守る会の皆さん、そして保護者の皆さんがたくさん御指導、お手伝いに来て下さいました。ありがとうございました。各学年毎に清掃場所を分担し、いよいよ出発です。
翁島水族館のザリガニの赤ちゃんは、随分大きくなってきました。メダカのたまごも毎日、毎日着実に成長しています。今日は、赤みを帯びた心臓がトクッ、トクッと拍動する様子がしっかり観察できました。
全校の子ども達は、朝夕のあいさつを行うため登下校時には必ず水族館の前を通ります。あいさつを終えた子ども達は、メダカたまごの様子を観察したり、水槽の魚の様子を観察したりしています。
今年も猪苗代湖の自然を守る会代表の鬼多見様を講師にお迎えして、総合的な学習の時間で行う水環境学習のオリエンテーションを行いました。
2校時目は、3,4年生が「森林の働き」と「猪苗代湖に流れ込む川」についてお話を聞きました。3校時目は、5,6年生が「猪苗代湖の水環境」についてお話を聞きました。
そして、お話を聞いた後は、各学級に戻り担任の先生とお話から分かった事を発表し合い、今年どんな事を学習していくか、めあてを決めました。
3年生教室をのぞいてみると、「ぼくは、森の生き物について調べたい。」「私は、よい山とわるい山について調べたい。」など、今年のめあてが決まったようです。めあてに向かってしっかり学習し、まとめていってほしいと思います。
環境省 「東北地方環境事務所」の「東北地方の生物多様性」のパンフレットに翁島小学校の活動実践が掲載されました。記事をPDFでアップします。
猪苗代湖の自然を守る会代表の鬼多見賢様より、猪苗代湖北岸の白鳥の数のデータを戴きましたので掲載します。
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平成30年3月28日AM6:00~6:30分猪苗代湖北岸の状況
堅田地区~長田地区:約300羽
長田地区~三ツ和地区:約1,000羽
蟹沢浜~: 約300羽
北岸累計 約1,600羽
猪苗代湖の自然を守る会の鬼多見様より3月13日現在の「猪苗代湖白鳥類定時定点観測結果」のデータをいただきましたのでPDFファイルでアップします。いつも貴重なデータの提供ありがとうございます。
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12月25日のデータ
コハクチョウ(成鳥)567羽 (幼鳥) 40羽 計 607羽
オオハクチョウ(成鳥)48羽 (幼鳥) 3羽 計 51羽
合計 658羽
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2月25日のデータ
コハクチョウ(成鳥)1904羽 (幼鳥)131羽 計2063羽
オオハクチョウ(成鳥)159羽 (幼鳥) 23羽 計 154羽
合計 2217羽
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3月13日のデータ
コハクチョウ(成鳥)2055羽 (幼鳥)203羽 計2258羽
オオハクチョウ(成鳥)34羽 (幼鳥) 12羽 計 46羽
合計 2304羽
いただいた3回の資料から、猪苗代湖にはコハクチョウが、オオハクチョウより多いこと、そして、コハクチョウは、12月、2月、3月と数が増えていますが、オオハクチョウは、2月から3月にかけて数が減っていることが分かります。オオハクチョウの方が早く旅立つのでしょうか。
猪苗代湖の自然を守る会の代表鬼多見賢様より、1月25日現在の「猪苗代湖白鳥類定時定点観測結果」のデータをいただきましたので転載します。
以前アップした12月25日のデータ合計は以下のようでした。
コハクチョウ(成鳥)567羽 (幼鳥) 40羽 計 607羽
オオハクチョウ(成鳥)48羽 (幼鳥) 3羽 計 51羽
合計 658羽
今回アップした2月25日のデータ合計は以下のようです。
コハクチョウ(成鳥)1904羽 (幼鳥)131羽 計2063羽
オオハクチョウ(成鳥)159羽 (幼鳥) 23羽 計 154羽
合計 2217羽
随分、数が増えていることがわかります。毎年毎年、データを集め、比較することで猪苗代湖の環境を学ぶ上で貴重な教材となります。
2月25日のデータは、PDFで添付致します。クリックしてご覧下さい。
猪苗代湖の白鳥類の定時定点観測記録を、猪苗代湖の自然を守る会の鬼多見賢様よりいただいたので、本ブログに転載させていただきます。
結果によると 12月25日 6時30分現在、猪苗代湖に飛来している白鳥の数は・・・
コハクチョウ(成鳥)567羽 幼鳥 40羽 計 607羽
オオハクチョウ(成鳥)48羽 幼鳥 3羽 計 51羽 と言うことです。詳しくは下のPDFファイルをクリックしてご覧下さい。どの浜に沢山飛来しているかも分かります。
11月27日(月)福島銀行ふるさと自然環境基金平成29年度(第26回)助成金贈呈式が福島銀行本店で行われ、受賞校となった翁島小学校を代表して校長が参加して参りました。贈呈式では、福島銀行社長より表彰状と助成金10万円をいただきました。また、受賞対象と成った本校の水環境学習について活動の状況を発表して参りました。本当にありがたいことです。いただいた助成金は、今後の水環境学習に必要な教材・教具を購入するなど有効に活用させていただきます。
実践発表の際に配布した資料をPDFで添付致しますので、ご覧下さい。
午後1時30分、いよいよ本番です。郡山市長さまよりお祝い、激励のお言葉をいただいた後、1番目の発表が翁島小学校でした。
今年の翁島小学校の発表の柱は、三城潟のヨシのたくさん生えている場所と同じ三城潟でも翁島小学校が伝統的にヨシ刈をしている場所との比較でした。まず、水質についての調査結果を発表しました。圧倒的に、ヨシ刈を続けている場所の水質が良いということでした。その理由として考えられるのが、ヨシは枯れるとヘドロ化するということです。さらにヘドロ化したヨシは、次の年のヨシが大きく大量に成長するための肥料となり、これらのヨシは枯れてヘドロ化し水質を悪化させ、さらに次の年のヨシの成長のための肥料となっていく・・・・。だからヨシを刈ることは、この悪循環を断ち切り水環境をよくするための大切な仕事なのだということ。翁島小学校が伝統的に行っていることは、毎年わずかずつかもしれませんが、確実に猪苗代湖の環境保全に役立っている、今後もこの活動を続け、後輩に引き継いでいきたいという素晴らしい内容の発表でした。リハーサルの時に気になっていた発表時の話し方も見事に改善され、主張したいことがとてもよく伝わってきました。
3つの学校の発表が終わった後は、「カワセミ水族館」の平澤先生のお話を聞きました。猪苗代湖やその周辺にはどんな魚が住んでいるか、どんな水生生物がすんでいるか、今、それらの生き物はどういった状況にあるのかを映像や実際の生きている生物を見せていただきながら楽しく学ばせていただきました。 私たちの故郷「猪苗代湖」はとても魅力的な場所であることがよくわかりました。
交流会の終わるころには、福島民報社様が、カラー版で号外を出してくださいました。子供達には持ち帰ってもらいましたが、PDFファイルで添付しておきますのでご覧ください。とてもよい経験をさせていただきました。
一緒に交流会に行っていただき何かとお世話いただきました猪苗代町企画財務課の皆様、我々と一緒に子供達を引率指導いただきました猪苗代湖の自然を守る会代表の鬼多見賢様に心より感謝いたします。ありがとうございました。
11月7日(火)16時30分より役場正庁Aにおいて、町長様、教育長様への合同受賞報告会が行われ、校長が代表して参加して参りました。
今回、受賞報告を行ったのは、以下の学校です。
○ 緑小学校
「東北管区警察局長及び東北交通安全協会「優良学校賞」
○ 長瀬小学校
「第46回マーチングバンド・バトントワーリング東北大会」「銅賞」
『平成29年度福島県交通安全県民大会「優良学校賞」』
そして・・・本校は、
「平成29年度 水資源功績者表彰」(国土交通大臣より)
でした。
町長様、教育長様より御祝いのお言葉と、今後も子供達のためよりよい教育活動を実践していくよう励ましのお言葉をいただきました。
今後も「ふるさとに誇りを持ち、ふるさと愛し、たくましく生き抜く子どもの育成」を目指して頑張って行きたいと思います。
本校職員玄関には、猪苗代湖やその周辺河川にすむ魚を展示しています。猪苗代湖の自然を守る会代表の鬼多見賢様からいただきました。今日は、その中でトウヨシノボリを紹介します。この魚は、水槽の壁面にひっついています。胸びれを吸盤のようにして吸い付いているのです。激しい水流に流されないよう石や岩に吸い付くために発達した物だと思われます。かと思えば水草をベッドにゆっくり休憩を決め込んでいる物もいます。ハゼ科であり顔もユーモラスです。何とも愛嬌のある魚です。
ヨシ刈りで一汗かいた後は、シジミ獲りを楽しみました。右下の写真は、獲れた貝です。左から「タガイ」「マジシミ」「タイワンシジミ」です。
学校に持ち帰り、5年生が水槽に入れてくれました。
10月17日(火)5,6校時、5年生6名は、水環境学習の一環として、猪苗代湖のヨシ刈りを行ってきました。保護者の方もお手伝いに来て下さいました。今回も御指導いただいたのは、猪苗代湖の自然を守る会の鬼多見様と松崎様です。ヨシ刈りの場である三城潟に着くと、稲刈り鎌を使って、ザックザックとヨシを刈っていきました。とても楽しかったらしく子供達は夢中になって作業を行いました。この辺りは、翁島小学校が毎年ヨシ刈りを行っている場所です。その成果が表れ、かつてヨシ原だった場所に砂浜が戻ってきました。天気がとても良く、猪苗代湖がきらきら輝いていました。