吾妻小学校は、今年度の県防災教育実践協力校に指定され、「自然の恵みへの感謝の気持ちと、自ら命を守る力を育てる防災教育」をテーマに研究をしています。
5・6年生は、総合的な学習の時間「地震と火山と私たち」の学習として、磐梯山噴火記念館副館長の佐藤公様や磐梯山ジオパーク専門員の蓮岡真様、喜多方建設事務所専門員の手代木郷助様を講師にお招きして、地震と噴火について理解し防災について考える授業を行いました。授業公開には、町内の先生方や県教育委員会、会津教育事務所の先生方にも参観していただきました。
子どもたちは、地震や火山の仕組みなどについていろいろな実験を通して理解し、どのように自分の身を守るのか、どのように安全な避難行動がとれるのかについて学習しました。
午前中に地震や噴火・土砂災害などを学習した後は、非常時の食事体験をしました。
電気・ガス・水道等のライフラインが使用できない状況を想定し、ヒートレスカレー(賞味期間5年以上、災害時に不足しがちな野菜がたっぷり入った、温めなくても食べられるレトルトカレー)と常温品のフルーツゼリーを、“防災の日給食”としていただきました。
1・2年生は、レトルトのカレーを絞り出すことがむずかしそうなので、5・6年生が給食の準備のお手伝いをしました。
温かくないカレーでしたが、「おいしい!」という声が多かったようです。
さらさらと時間がかからずに食べ終えてしまった給食に、物足りなさを感じる児童もいました。
しかし、災害時には食べ物も限られ、量も味も満足できる食事などできないことがほとんどです。好き嫌いなど言っていられないし、長い間、温かいものを口にできないかもしれません。
今回の体験を通して、食事のありがたさや大切さを少しでも感じてほしいと思います。
学校には、避難所としての町の非常食(ペットボトル水・アルファ米、乾パン・クラッカー)が備蓄されています。
ご家庭でも、この機会に非常食をそろえてみてはいかがでしょうか?
また、いざという時に“食べ方がわからない”“賞味期限が切れていた”ということのないよう、試食や点検をしておくことをおすすめします。